はじめに
空き家を相続すると、予想外に固定資産税が高くなってしまうことがあります。
空き家をそのままにしておくと、固定資産税の負担が増えるリスクがあるので、早めに対策を取ることが大切です。
この記事では、なぜ空き家の固定資産税が増えるのか、その理由や解決策について解説します。
相続で空き家を受け取った方、税負担を減らす方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
空き家相続で固定資産税が高くなる理由
住宅用地の特例が適用されない場合がある
一般的に、住宅を所有している場合、土地に対して「住宅用地の特例」というものが適用され、固定資産税が軽減されます。
通常、この特例によって、土地の200㎡までの部分の税額が6分の1に、200㎡を超える部分は3分の1に軽減されます。
しかし、相続した家が「空き家」の状態で放置されていると、この特例が適用されなくなることがあります。
特に長期間空き家のまま放置しておくと、税額が本来よりも高くなってしまうため、早めに対策を立てる必要があります。
空き家のままだと負担が増える
相続した家が「空き家」として長期間放置されると、自治体から「特定空き家」に指定されるリスクがあります。
特定空き家に指定されると、通常の固定資産税の軽減措置が取り消され、さらに税額が増える可能性があります。
また、放置された空き家は管理不足と見なされ、自治体から指導や罰則を受けるケースも。
空き家をそのままにしておくのは、コストやリスクが増えるばかりです。
相続した空き家の固定資産税を減らす方法
空き家を相続しても、いくつかの方法で固定資産税の負担を減らすことができます。以下の3つの対策を考えてみましょう。
早めに売却する
一番シンプルな対策は、空き家を早めに売却することです。
相続した家を売却すれば、固定資産税の負担を無くすことができます。
売却するまでの期間が長くなればなるほど、維持費や税負担が増えるため、早めに売却を進めるのがポイントです。
売却を進める際には、地元の不動産業者や専門家に相談し、物件の査定を受けたり、地域の相場を確認して、できるだけスムーズに売却できるようにしましょう。
賃貸に出す
もう一つの方法は、相続した空き家を賃貸物件として活用することです。
賃貸に出すことで、「住宅用地の特例」を引き続き適用できる場合が多く、固定資産税の負担を軽減することが可能です。
また、賃貸収入も得られるため、経済的なメリットもあります。
ただし、賃貸に出す前には、家の状態を確認し、必要なリフォームや修繕を行う必要があるかもしれません。
また、賃貸にする際には、物件の管理や借主との契約が発生するため、管理をプロに任せる不動産管理会社に依頼するのも一つの手です。
空き家をリフォームして住む
相続した空き家に自分で住む、または家族に住んでもらうのも一つの選択肢です。
自分で住むことで、引き続き固定資産税の軽減措置を受けることができます。
また、リフォームをして住むことで、家の価値も維持・向上させることができるため、長期的な節税効果が期待できます。
リフォームには初期費用がかかることもありますが、住宅ローン減税や自治体の補助金などを活用すれば、負担を軽減することができます。
リフォームして新たな生活をスタートさせるのも、相続した家を有効に使う一つの方法です。
空き家の固定資産税に関するよくある質問
空き家が長期間放置された場合、固定資産税はどうなるの?
長期間放置された空き家は、「特定空き家」に指定されることがあり、この場合は住宅用地の特例が適用されなくなります。
結果として、固定資産税の負担が増えることになります。
特に空き家を放置し続けると、自治体からの改善指導や罰金のリスクもあるため、早めの対応が求められます。
相続したけどまだ売却できていない場合、固定資産税はどうすればいいの?
売却まで時間がかかる場合でも、早めに不動産業者や専門家に相談し、売却の準備を進めることが重要です。
また、売却が難しい場合は、賃貸やリフォームなどの代替案も検討しましょう。
特定空き家に指定される前に、物件を適切に管理し、税負担を最小限に抑える努力をすることが必要です。
専門家に相談するのも一つの手
空き家を相続した際には、専門家に相談するのがおすすめです。
空き家の相続手続きを早めに済ませなければ税金の対策が打ちようがないので早めに相談するようにしましょう。
まとめ
空き家を相続した際に直面する固定資産税の問題は、早めの対策が鍵となります。
売却、賃貸、リフォームなどの選択肢を検討し、自分に合った方法で節税を進めましょう。
空き家を放置せず、適切な管理と活用を行うことで、税負担を減らしつつ、資産を有効に活用することができます。
ぜひ、専門家のアドバイスも活用しながら、最適な対策を見つけてください!
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カレィジ行政書士事務所 代表 渡邉 勇帆
大手司法書士法人に勤務後、その経験を生かして愛知県安城市で開業。戸籍や遺産分割協議書に関する知識を生かして顧客の預金相続問題を解決するサポートを愛知県を中心に行っている。