はじめに
家族や親族が亡くなった際、残された預金の相続手続きが必要になることがあります。
特に預金額が少額の場合、「これくらいの金額なら手続きが不要なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、少額であっても相続手続きが必要です。
今回は、亡くなった人の預金が少額だった場合に、どのような手続きを行うべきか、また簡易な方法で進められるケースについても詳しく解説します。
少額預金の相続手続きが必要な理由
預金が少額だからといって、相続手続きを省略できるわけではありません。
亡くなった方の名義の預金口座は、基本的に金融機関によって凍結されます。
この口座凍結は、相続人同士のトラブルを防ぐためのものであり、正当な相続人以外が勝手に預金を引き出すことを防止します。
また、相続税がかからないような少額の遺産でも、適切な相続手続きを行わないと、将来的に相続人同士でトラブルが発生する可能性があります。
そのため、たとえ少額であっても、速やかに手続きを進めることが大切です。
少額預金の相続手続きの流れ
亡くなった人の預金相続には、一定の流れと必要な書類があります。ここでは、一般的な手続きのステップをご紹介します。
相続人の確認
次に、相続人が誰であるかを確認します。
法律では、相続人は原則として配偶者や子どもが優先されますが、場合によっては親や兄弟姉妹も相続人となることがあります。
この段階で、相続人全員の同意を得る必要があるため、スムーズに進めるためにも早めに確認をしておくと良いでしょう。
相続人を確認するには、亡くなった方の戸籍謄本や、相続人全員の戸籍謄本を集める必要があります。
遺産分割協議書の作成
相続人全員で話し合い、遺産の分け方について合意した場合、遺産分割協議書を作成します。
これは、誰がどの遺産をどのように分配するかを明確にするための書類で、相続手続きの最終段階で金融機関に提出する必要があります。
もし相続人が複数いる場合、全員の同意を得ることが不可欠です。
預金が少額であっても、遺産分割協議書を作成しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。
銀行への連絡と口座凍結解除
亡くなった方の銀行口座がある場合、その金融機関に連絡して死亡の事実を知らせます。
これにより、銀行口座は凍結され、相続手続きが完了するまで出金や引き出しができなくなります。
凍結された口座を解除し、相続人が預金を引き出すためには、金融機関の指示に従って必要な書類を提出します。
主な書類には、亡くなった方の戸籍、遺産分割協議書、印鑑証明書、相続人の身分証明書などが含まれます。
少額預金なら簡易な手続きも可能?
少額の預金については、通常の相続手続きよりも簡易な方法で処理できる場合があります。
これは金融機関によって異なりますが、一般的に100万円未満の預金については、通常の相続手続きよりも省略された手続きで引き出しが可能です。
また、少額のため相続税がかからないことも多いため、税務署への申告も不要となる場合がほとんどです。
ただし、どの金融機関でも一律に適用されるわけではないので、具体的な手続きについては、預金がある銀行に直接確認することが重要です。
少額預金の手続きで注意すべきポイント
少額預金の相続手続きを進める際には、いくつかの注意点があります。
口座凍結のタイミング
亡くなった方の口座は、金融機関が死亡の事実を確認した時点で凍結されます。
この凍結が解除されるまでの間、口座から預金を引き出すことができません。
特に、葬儀費用やその他の支払いに預金を使いたい場合は、他の相続人に了承を得たうえで凍結前に引き出すか、凍結解除までの時間を考慮して手続きを進めましょう。
相続人間のトラブル
少額の預金であっても、相続人同士で意見が食い違うことは珍しくありません。
あの預金をもしかして勝手に使い込まれてるかもしれないと疑念を持たれて関係性にひびが入ってしまうこともしばしばです。
こうしたトラブルを防ぐために、相続人全員で十分に話し合い、合意を得た上で手続きを進めることが重要です。
手続きの長期放置による影響
預金相続の手続きは、できるだけ早めに行うことが推奨されます。
長期間放置すると、金融機関の手続きが複雑になる場合や、相続人が増えてトラブルの原因となることもあります。
専門家に相談した方がいい場合
少額預金の相続手続きがシンプルであれば、家族だけで手続きを進めることができます。
しかし、手続きが複雑になったり、相続人間での合意が得られなかったりする場合は、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
亡くなった人の少額預金であっても、相続手続きは適切に行う必要があります。
法律上の手続きや銀行のルールを守りながら進めることで、後々のトラブルを避けることができます。
また、場合によっては簡易な手続きが適用されるため、金融機関に確認しながら進めることが大切です。
相続手続きに不安がある場合は、専門家に相談することを検討し、スムーズに手続きを完了させましょう。
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カレィジ行政書士事務所 代表 渡邉 勇帆
大手司法書士法人に勤務後、その経験を生かして愛知県安城市で開業。戸籍や遺産分割協議書に関する知識を生かして顧客の預金相続問題を解決するサポートを愛知県を中心に行っている。